ビル管理士試験 H30年 問48 問題と解説

 問 題     

壁体の熱貫流率が4W/(m2・K)であるとき、室内温度が24℃、室外温度が4℃であった。この壁の室内側表面温度に、最も近いものは次のうちどれか。ただし、室内側熱伝達率を10W/(m2・K)、室外側熱伝達率を20W/(m2・K)とする。

  1. 8℃
  2. 12℃
  3. 14℃
  4. 16℃
  5. 20℃

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

壁体の熱貫流率が4W/(m2・K)であり、室内と室外の温度差が24-4=20℃=20Kなので、この壁の面積をAとすると、この壁を通過する単位時間当たりの熱量は以下のように計算することができます。

ここで、上記で計算したのは壁を通過する熱量なので、部屋の中の段階で見ても、壁の中でも、部屋の外でも、同じだけの熱量が通過しているはずです。

続いて、求めたい室内側表面をt℃とすると、部屋の中(24℃)から室内側表面(t℃)までの間を通過する熱量の計算は先ほどと同じように計算すると、以下のように表すことができます。

よって、以上で求めた2つの熱量が一致するので、これらを等式でつないでtについて解けば、問われている室内側表面tを求めることができます。

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