問 題
予防清掃に関連する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- 現代の建築物では、窓や隙間がほこりの侵入路として重要視されている。
- 建材に洗剤分を残すことにより、汚れの予防効果が得られる。
- 親水性の建材には、水溶性の物質が付着しにくい。
- 建材の選択に当たっては、清掃の立場も考慮して選ぶ。
- 予防清掃としての建材の加工改良は、人為的原因の汚れに対して効果があるが自然的原因の汚れには効果がない。
正解 (4)
解 説
(1)について、現代の建築物は気密化しているので、隙間があること自体ほとんどありません。ビルにおいては換気もエアコンで行うなど、窓を開けて換気をすることも少なくなりました(そもそも開けられない窓も増えています)。
よって、ほこりの侵入経路は主にドアなどの出入口になっています。人がドアから入ってきた際に、ほこりも一緒に入ってきます。
(2)で、洗剤は汚れを吸着しやすいので、汚れを除去する際には便利ですが、建材に付けた洗剤分をきちんと洗い流さずにいると、やはり汚れを吸着しやすく、むしろ建材を汚してしまいます。
よって、汚れを除去するために洗剤を使ったら、しっかり洗い流して洗剤分を残さないことが大切です。
(3)について、親水性の建材は文字通り水になじみやすく、水溶性の物質が付着しやすい(油溶性の物質は付着しにくい)です。
また、疎水性の建材の場合には、油溶性の物質が付着しやすい(水溶性の物質は付着しにくい)です。
(5)で、建材の加工改良は人為的原因と自然的原因のどちらの汚れにも効果的です。
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