ビル管理士試験 H29年 問124 問題と解説

 問 題     

雑用水処理設備として用いられる膜分離活性汚泥処理装置に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 分離膜は、主に逆浸透膜(RO膜)が用いられる。
  2. 分離膜は、主に活性汚泥と処理水を分離する目的で用いられる。
  3. 膜モジュールは、一般的に生物処理槽内に浸漬される。
  4. 処理水は、消毒が必要である。
  5. 槽内浸漬型における生物処理槽へのばっ気は、微生物に対する酸素の供給のほか、膜表面を洗浄する目的もある。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

逆浸透膜(RO膜)を使った逆浸透膜法は、海水から真水を取り出したり、果汁の濃縮をしたりするときに用いる方法です。これも膜分離のひとつには違いありませんが、膜分離活性汚泥処理装置には普通使われません。

膜分離活性汚泥処理装置に使われる分離膜は、精密ろ過膜(MF)です。これは数十nm~数μm程度の孔径の膜で、微生物や高分子有機化合物の高分子物質の除去に用いられるため、雑用水の処理に優れています。

コメント