ビル管理士試験 H29年 問91解説

 問 題     

郊外の環境と比べた場合の都市に形成される環境の特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 年平均気温が高い。
  2. 年平均相対湿度が低い。
  3. 雨水の保水能力が少ない。
  4. 年平均風速が大きい。
  5. 年平均二酸化炭素濃度が高い。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(1)の気温は、ヒートアイランド現象により、正しいです。

(2)の湿度は(1)と関連しますが、都市では郊外よりも気温が高い分、飽和水蒸気量が大きくなります。よって、それだけ相対湿度は低くなるため、これも正しいです。

ちなみに、そのほかの原因として、都市は木々や土の地面が少ないので雨水の保水能力が低く、水分蒸発量が少ないことなども挙げられます。

(3)の雨水の保水能力は、(2)の解説と重なりますが、都市の地面がコンクリートで郊外の地面が土だと考えると、正しい記述であると判断できます。

(4)の風速について、都市は地形が平坦ではなく、ビルなどが乱立することにより凹凸の大きな構造となっています。そのため、風が吹いてもビルにぶつかることで風が弱まり、全体として郊外の風速に比べて風速は小さくなります。

よって、これが誤りの記述で、正解の選択肢となります。

ただし、都市を広く見るのではなく局所的に見ると、ビル風といわれる変則的な強風や突風が吹くこともあります。

(5)の二酸化炭素濃度に関して、都市には光合成をする緑が少ないことから、二酸化炭素濃度は郊外よりも高めになります。さらに、自動車や工場などが多いことも、二酸化炭素濃度の上昇に寄与します。よって、これは正しいです。

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