ビル管理士試験 H29年 問89 問題と解説

 問 題     

光に関する用語の説明として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 照度均斉度:一定期間使用した後の作業面上の平均照度と初期平均照度との比
  2. 輝度:観測方向から見た見かけの面積当たりの光度
  3. 演色性:基準光で照らした場合の色を、どの程度忠実に再現しているかを判定する指標
  4. 照度:単位面積当たりに入射する光束
  5. 昼光率:全天空照度に対する室内のある点の昼光による照度の比率

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

「均斉」の「均」は、平均とか均す(ならす)といった言葉から連想できるように、大小や長短がなく、同じようなさまを指す言葉です。一方、「斉」に関して、斉う(ととのう)は整うと同じ意味で、やはりこちらも全体が均一であるといったような意味があります。

よって、照度均斉度というのは、照度のバランスが取れているかどうかの指標であり、より具体的には、部屋の中のより明るいところとより暗いところの比で表されます。

照度均斉度が1またはそれに近ければ、最高照度と最低照度の差が小さく、ムラなく部屋を均一に照らせていることになります。反対に、照度均斉度が1よりもずっと低い場合には、部屋の中で明るさのムラが大きい、条件の悪い状態だといえます。

また、(1)の説明文である「一定期間使用した後の作業面上の平均照度と初期平均照度との比」は、保守率の説明になっています。これも重要なので、ぜひ知識として押さえておいてください。

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