ビル管理士試験 H29年 問85 問題と解説

 問 題     

揮発性有機化合物(VOCs)測定法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. VOCsの測定には、基本的にガスクロマトグラフ質量分析計を用いる。
  2. 加熱脱着法は、溶媒抽出法と比較して測定感度が高い。
  3. VOCsのパッシブサンプリング法は、静電気力を利用している。
  4. TVOCの簡易な定量には、トルエン換算法がある。
  5. 市販のTVOCモニタは、定期的に標準ガスによる較正が欠かせない。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

VOCsのサンプリング法には、アクティブ法とパッシブ法があります。

アクティブとは「積極的な」というような意味があるので、ポンプを使って積極的に試料をサンプリングするときに使います。

一方、パッシブというのは「受動的な」というような意味があるので、空気の自然拡散によるサンプリングのことです。

静電気力を使ってサンプリングをしているわけではないので、(3)の「静電気力」が誤りで、「空気の拡散」などの言葉にすると正しくなります。

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