ビル管理士試験 H29年 問78 問題と解説

 問 題     

換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 換気回数とは、換気量を室容積で除したものである。
  2. 温度差による換気力は、室内外の空気の密度差に比例する。
  3. 第2種機械換気は、汚染空気の流入を許さない手術室などの清浄室に用いられる。
  4. 第3種機械換気は、給気口及び排風機により構成される。
  5. 風力による換気力は、外部風速に比例する。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

(5)について、風力による換気力は、外部風速の2乗に比例して増加します。

ほかの選択肢は全て正しい記述ですが、特に(3)や(4)にある機械換気は重要なので、第1種、第2種、第3種の違いを正確に押さえておいてください。

  • 第1種機械換気:機械給気と機械排気との併用による換気
  • 第2種機械換気:機械給気と自然排気口による換気
  • 第3種機械換気:自然給気口と機械排気による換気

第2種機械換気を使うと強い給気と弱い排気ということになるので、給気のほうが多く、部屋が正圧になります。よって、室外からの空気が給気口以外から入ってくる心配は少なくなるので、部屋の中を清浄な状態にしておきたい手術室などではこれが使われます。

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