ビル管理士試験 H29年 問68 問題と解説

 問 題     

ボイラに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 炉筒煙管ボイラは、直径の大きな横型ドラムを本体とし、燃焼室、煙管群で構成される。
  2. 鋳鉄製ボイラは、スケール防止のため、装置系を開放系で設計・使用する。
  3. 貫流ボイラは、水管壁に囲まれた燃焼室及び水管群からなる対流伝熱面で構成される。
  4. 真空式温水発生機では、真空中で水蒸気を発生させ熱交換器に伝熱する。
  5. 真空式温水発生機では、容量によらずボイラに関する取扱資格は不要となる。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

鋳鉄製ボイラはその名の通り鋳鉄を使っているため、高温・高圧・大容量のものの製作は難しく、実際には低温・低圧・小容量のタイプが作られています。また、そのために鋳鉄製のセクション内部の清掃が難しく、極力、スケールを防止することが重要です。

(2)にあるように開放系で設計・使用すると、温度や酸素の影響を受けてスケールができやすくなってしまいます。よって、(2)の「開放系」が誤りで、ここは「密閉系」に直す必要があります。

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