問 題
冷房時における単一ダクト方式の空気調和システムを図-Aに示す。図-Bは、図-Aのa~eにおける空気の状態変化を湿り空気線図上に表したものである。図-A中のdに相当する図-B中の状態点は、次のうちどれか。
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
正解 (4)
解 説
まずは冷房を使っている状況から、外気であるaが最も温度が高いアに対応します。
一方、eは室内から還気される空気なので、湿度が低く温度はやや高めです。eの湿度が低い理由は、冷房時は夏なので外気のほうが室内よりも湿度が高いからです。
また、eは冷房の効いた部屋ですが、すでに冷気が室内を循環し終わって還気される直前なので、冷却器を通過した直後のcや、吹出口のdと比べると、その温度は高くなっています。よって、eは図-Bにおいて湿度が低く温度が高いウに対応すると判断できます。
また、図-Aでは外気aと室内の空気eが合わさったものがbですが、これは図-Bにおいて、ちょうどアとウの間にあるイになります。よって、bとイが対応します。
bの次はフィルタを通りますが、フィルタでは塵やほこりを取るだけなので、温度や湿度は変わりません。その後、冷却器で冷却されることで温度が下がるので、図-Aのcは、図-Bでイから左下へと進んだところにあるオに対応します。
ちなみに、このあと加熱器と加湿器がありますが、冷房時には使用しません。
その後、送風機を使って部屋に空気が送られますが、この過程で冷気が少し抜けてしまい、温度がオよりも少し高くなるので、図-Aのdは図-Bではエとなります。
最後に室内に空気が循環してから還気されるので、これがeとウになるので、これで1周したことになります。
以上から、dに相当するのはエです。
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