問 題
衛生害虫や殺虫剤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 殺虫剤抵抗性は、同一の殺虫剤に曝露(ばくろ)され続けることによって、1世代のうちに発達する。
- 殺虫剤の基礎的な効力は、KT50、LD50、LC50等の数値で評価される。
- 昆虫などに対する不快感の程度は、第三者による客観的な判断が困難である。
- 農薬は、建築物衛生法に基づく特定建築物内での蚊の防除には使用できない。
- 吸血害虫の中には、雌雄ともに吸血する種類がある。
正解 (1)
解 説
殺虫剤抵抗性は、作用機構が同一の薬剤が繰り返し使用されることによる淘汰によって発達します。しかし、これは1世代のうちに発達できるものではなく、何世代かに渡って曝露され続けることによって発達していきます。
また、殺虫剤を使う側としては、虫が抵抗性を獲得するのを防ぐために、作用機構の異なる何種類かの殺虫剤を、ローテーションしながら使っていくのが有効な手段となります。
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