ビル管理士試験 H28年 問170 問題と解説

 問 題     

ダニに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. ダニの体は、頭部、顎体部、胴体部に分けることができる。
  2. マダニ類は、幼虫、若虫、成虫の全ての発育段階で吸血する。
  3. ツメダニ類は、ヒトから吸血し、激しい痒み(かゆみ)を起こす。
  4. タカラダニ類は、冬季に鉢植えなどに発生する。
  5. イエダニは、ペットによって室内に持ち込まれる。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

(1)について、ダニの体は顎体部と胴体部からなります。頭部はなく、顎体部(「あご」というよりも口)と胴体部(その他の全部)の2つのみです。

(3)について、ツメダニ類はヒトからの吸血をしません(刺すことはあります)。イエダニやマダニ、ワクモなどがヒトから吸血します。

(4)で、タカラダニ類の特徴は、建築物の外壁などに多数が歩き回り、人に不快感を与えることです。吸血したり刺したりするわけではないので、不快感以外の被害は特にありません。

一方、鉢植えに発生するダニといえば、ハダニ類が有名です。こちらも吸血も刺しもしないので、健康被害は出ません。

(5)に関して、イエダニはネズミ類に寄生して増える吸血性のダニです。ペット(特にイヌ)が宿主となるのは、マダニ類です。

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