ビル管理士試験 H28年 問167 問題と解説

 問 題     

蚊の防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 昆虫成長制御剤(IGR)は、成虫に対する致死効果がない。
  2. 浄化槽内の防除効果は、粘着トラップによる成虫の捕獲数で判定する。
  3. 殺虫剤処理後の浄化槽内で成虫の発生数が減少しない場合は、薬剤抵抗性の発達を考慮する必要がある。
  4. ULV処理は、一般に成虫に対する速効性が低い。
  5. 乳剤に含まれる界面活性剤や有機溶剤は、浄化槽内の微生物に影響を及ぼすおそれがある。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

ULVは「Ultra Low Volume」の頭文字から取っています。直訳では「超微量」ですが、対応する日本語訳は「微量濃厚散布」です。高濃度の薬剤を少量散布するために用いられます。

成虫防除に用いられるULV処理は、濃度が濃いので速効性が高い一方で、散布量が少しなので残効性は期待できず、効果は短期間しか持たないという特徴があります。

よって、(4)の「速効性が低い」が誤りで、正しくは「速効性が高い」といえます。

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