問 題
蚊の防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 昆虫成長制御剤(IGR)は、成虫に対する致死効果がない。
- 浄化槽内の防除効果は、粘着トラップによる成虫の捕獲数で判定する。
- 殺虫剤処理後の浄化槽内で成虫の発生数が減少しない場合は、薬剤抵抗性の発達を考慮する必要がある。
- ULV処理は、一般に成虫に対する速効性が低い。
- 乳剤に含まれる界面活性剤や有機溶剤は、浄化槽内の微生物に影響を及ぼすおそれがある。
正解 (4)
解 説
ULVは「Ultra Low Volume」の頭文字から取っています。直訳では「超微量」ですが、対応する日本語訳は「微量濃厚散布」です。高濃度の薬剤を少量散布するために用いられます。
成虫防除に用いられるULV処理は、濃度が濃いので速効性が高い一方で、散布量が少しなので残効性は期待できず、効果は短期間しか持たないという特徴があります。
よって、(4)の「速効性が低い」が誤りで、正しくは「速効性が高い」といえます。
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