ビル管理士試験 H28年 問139 問題と解説

 問 題     

浄化槽の単位装置として採用されているばっ気槽の点検項目として、最も不適当なものは次のうちどれか。

  1. 水温
  2. 活性汚泥浮遊物質(MLSS)濃度
  3. 生物膜の付着状況
  4. 30分間汚泥沈殿率(SV30)
  5. 溶存酸素(DO)濃度

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

ばっ気槽では、空気を吹き込んで撹拌することで、槽内の活性汚泥中にいる好気性微生物が水質汚濁の原因物質を酸化分解します。

一方、接触ばっ気槽では、ばっ気槽にろ材と担体を入れて、そこに好気性微生物を固定することで生物膜を形成させ、酸素と好気性微生物が接触しやすいようにしています。これにより、さらに効率的な有機物の分解を行うことができます。

よって、(3)の「生物膜の付着状況」は、接触ばっ気槽においては重要な点検項目となりますが、問題となっているのは活性汚泥に酸素を吹き込むだけの「ばっ気槽」なので、今回、生物膜は関係ありません。

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