問 題
給湯設備の配管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 配管の伸縮量を吸収するため配管形状は、可とう性を持たせ、長い直線配管には伸縮管継手を設ける。
- スリーブ形伸縮管継手は、ベローズ形伸縮管継手に比べて伸縮吸収量が大きい。
- 密閉式給湯方式の横管は、無勾配で配管し、管理しやすい位置に自動空気抜き弁を設ける。
- 凹配管となる場合は、水抜きのための止水弁を設ける。
- ちゅう房など、連続的に湯を使用する系統の枝管には、返湯管を設けない場合が多い。
正解 (3)
解 説
(3)は2箇所間違っていて、「無勾配」と「管理しやすい位置」がともに誤りです。
配管が無勾配だと、どこに空気が生じてしまうかわかりませんし、空気抜き弁を適当な場所に設けてしまうと、たまたまそこに空気があればともかく、そうでない場合は空気抜き弁としての役割を果たしません。
よって、まず、密閉式給湯方式の横管は1/200以上の勾配で配管します。こうすることで、どこで空気が発生した場合でも、その空気が上へ上へと移動していきます。そして、配管の最も高い位置に自動空気抜き弁を設けることで、確実に空気抜きを行うことができます。
以上から、(3)の「無勾配」は「1/200以上の勾配」に、「管理しやすい位置」は「最も高い位置」に直せばよいです。
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