ビル管理士試験 H28年 問118 問題と解説

 問 題     

給湯設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. エネルギーと水の節約を図るためには、湯と水を別々の水栓から出さずに混合水栓を使用する。
  2. 貯蔵式湯沸器は、90℃以上の高温湯が得られ、飲用として利用される。
  3. ホテル宿泊部の設計給湯量は、30~50L/(人・日)である。
  4. 壁掛けシャワーの使用温度は、42℃程度である。
  5. ちゅう房における業務用皿洗い機のすすぎに用いる給湯温度は、70~90℃である。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

給湯量の設計値は建築物の用途によって異なっていますが、住宅・事務所・ホテルの宿泊部あたりの数値は結構頻出なので、ぜひ押さえておきたい知識です。

【給湯量の設計値】

  • 住宅     :150~300L/(人・日)
  • 事務所    :7.0~11.0L/(人・日)
  • ホテルの宿泊部:150~250L/(人・日)

上記を見てもわかる通り、住宅とホテルは大体同じ数値です。つまり、寝泊まりをする場所(住宅・ホテル)か、働く場所(事務所)かで大まかに区別して覚えておけばよいと思います。

以上から、(3)の記述が誤りだと判断できます。

また、今回は給湯設備に関する出題ですが、給水設備に関する類題が出題されることもあります。各施設の設計給水量の数値も重要知識なので、知識があいまいな方は2020年 問112の解説を参照してください。

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