ビル管理士試験 H28年 問107 問題と解説

 問 題     

給水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 配水管から給水管に分岐する箇所での配水管の最小動水圧は、150kPa以上を確保する。
  2. 簡易専用水道の設置者は、水槽の清掃を1年以内ごとに1回、定期に行う。
  3. 簡易専用水道とは、水道事業の用に供する水道から受ける水のみを水源とするもので、水槽の有効容量の合計が10m3を超えるものをいう。
  4. 建築物環境衛生管理基準においては、給水栓における水について7日以内ごとに1回の遊離残留塩素濃度の検査が定められている。
  5. 水道法に基づく水質基準における鉛及びその化合物の基準値は、0.05mg/L以下である。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

鉛の基準値は、0.05[mg/L]以下ではなく、0.01[mg/L]以下です。

水質基準の基準値を問う問題はたびたび出題されているので、鉛のほかにも、銅(1.0[mg/L]以下)やひ素(0.01[mg/L]以下)、六価クロム(0.02[mg/L]以下)、大腸菌(検出されないこと)など、代表的な項目については正確に覚えておく必要があります。

全てを覚えようとすると51項目もあって大変な上、VOC(揮発性有機化合物)などはあまり出題されないので、過去問を解いていく中で出てきたものを覚えておけば充分だと思います(ただし、正解以外の選択肢も要チェックです)。

以下に、代表的な物質と、その基準値を掲載します。

  • 一般細菌    :1mLの検水で形成される集落数が100以下
  • 大腸菌     :検出されないこと
  • 鉛       :0.01[mg/L]以下
  • ひ素      :0.01[mg/L]以下
  • 六価クロム   :0.02[mg/L]以下
  • 総トリハロメタン:0.1[mg/L]以下
  • ホルムアルデヒド:0.08[mg/L]以下
  • 鉄       :0.3[mg/L]以下
  • 銅       :1.0[mg/L]以下
  • 塩化物イオン  :200mg/L以下
  • カルシウム、マグネシウム等(硬度):300mg/L以下
  • 有機物(TOC)  :3[mg/L]以下
  • pH値       :5.8以上8.6以下
  • 色度      :5度以下
  • 濁度      :2度以下

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