ビル管理士試験 H28年 問94 問題と解説

 問 題     

鉄筋コンクリート構造とその材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 柱の主筋は4本以上とし、主筋に直角となるように帯筋が配筋される。
  2. 直接土に接しない柱、梁(はり)において、鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、3cm以上としなければならない。
  3. 構造耐力上主要な部分である梁は、圧縮側、引張側の両方に主筋を配した複筋梁とする。
  4. 鉄筋とコンクリートの線膨張係数は、ほぼ等しい。
  5. 鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、コンクリート表面から鉄筋の中心までの距離をいう。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、コンクリート表面から鉄筋の表面までの距離をいいます。

よって、(5)の「コンクリート表面から鉄筋の中心まで」が誤りで、正しくは「コンクリート表面から鉄筋の表面まで」となります。

ちなみに、直接土に接するか接さないかで、かぶり厚さ(鉄筋とコンクリート表面との距離)の数値は次のように変わってきます。これは頻出なので、重要事項としてぜひ覚えておくことをお勧めします。

  • 直接土に接する壁、柱、梁、床 :かぶり厚さ4cm以上
  • 直接土に接しない耐力壁、柱、梁:かぶり厚さ3cm以上
  • 直接土に接しない非耐力壁、床 :かぶり厚さ2cm以上

コメント