ビル管理士試験 H28年 問57 問題と解説

 問 題     

室容積500m3の居室において、換気回数1.0回/hで換気がされている。汚染物質の定常的発生があり、初期濃度0.01mg/m3が1時間後に室内濃度0.02mg/m3に増加した。その時の汚染物質の発生量として、最も近い値は次のうちどれか。

ただし、室内は完全混合(瞬時一様拡散)とし、外気濃度は0.01mg/m3、室内濃度は、以下の式で表される。なお、e=2.7とする。

ただし、

  • C:室内濃度(mg/m3)
  • Cs:初期濃度(mg/m3)
  • C0:外気濃度(mg/m3)
  • M:汚染物質発生量(mg/h)
  • Q:換気量(m3/h)
  • n:換気回数(回/h)
  • t:時間(h)
  1. 3mg/h
  2. 5mg/h
  3. 8mg/h
  4. 13mg/h
  5. 16mg/h

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

この問題ではすでに式が与えられているので、基本的には数値の代入で答えが出ます。

まず、求めるものは汚染物質の発生量なので、式中のMが求める解となります。また、Qは換気量ですが、これは室容積[m3]に換気回数を掛ければよいので、

となります。よって、求めるMは

と計算することができるので、最も近い(3)の8mg/hが正解となります。

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