ビル管理士試験 H28年 問47 問題と解説

 問 題     

建築材料表面(白色ペイント、黒色ペイント、酸化した亜鉛鉄板、光ったアルミ箔)の長波長放射率と日射吸収率の関係を下の図中に示している。最も適当な組合せは次のうちどれか。

     A          B         C         D

  1. 光ったアルミ箔   白色ペイント    酸化した亜鉛鉄板  黒色ペイント
  2. 光ったアルミ箔   酸化した亜鉛鉄板  白色ペイント    黒色ペイント
  3. 酸化した亜鉛鉄板  光ったアルミ箔   黒色ペイント    白色ペイント
  4. 白色ペイント    酸化した亜鉛鉄板  光ったアルミ箔   黒色ペイント
  5. 白色ペイント    光ったアルミ箔   黒色ペイント    酸化した亜鉛鉄板

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

白色ペイントの日射吸収率は約0.2で、黒色ペイントの日射吸収率は約0.9であることは知識として覚えておくと便利です。

黒い服を着ると太陽の光を吸収しやすいので暑く、白い服を着ると太陽光を反射しやすいので涼しい…というのは体感したことがあると思います。よって、白色ペイントが図の左側、黒色ペイントが図の右側にあると判断できます。

また、長波長放射率は「長波長=赤外線≒熱」と読み取って差し支えありませんので、要するに熱の放射率のことです。一般的に塗料(ペイント)で高く、金属で低い傾向にあります。

よって、ペイントは図の上側にあるので、先ほどの説明と合わせると白色ペイントが左上、黒色ペイントが右上になります。

残るは酸化した亜鉛鉄板と光ったアルミ箔ですが、光ったアルミ箔は光っているので、当然日光を反射します。であれば、反射率が高い=日射吸収率が低いといえるので、光ったアルミ箔が左下に位置します。

そして、残る右下が酸化した亜鉛鉄板となります。実際、酸化した金属は輝きを失っているので(例:錆びた10円玉)、日射を反射しません(=吸収します)。

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