ビル管理士試験 H28年 問15 問題と解説

 問 題     

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に基づく感染症で、医師が診断後、都道府県知事に直ちに届け出なければならない感染症として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 麻しん
  2. エボラ出血熱
  3. ペスト
  4. 結核
  5. 新型インフルエンザ

この問題は、正答となる選択肢がないため、全員正解扱いとなった問題です。

 

 

 

 

 

正解 なし

 解 説     

感染症の法的な分類は一類~五類まであり、感染力や重篤度などを加味して、より危険度が高そうな感染症を一類としています。以下、二類、三類…となるにつれ、やや危険度が下がります。それらの代表例を以下に記載します。

  • 一類:エボラ出血熱、ペスト
  • 二類:結核、ジフテリア
  • 三類:コレラ、赤痢
  • 四類:つつが虫病、デング熱、日本脳炎、レジオネラ症
  • 五類:B型肝炎、C型肝炎、風しん、麻しん、百日咳

上記のうち、一~四類については医師が診断後、都道府県知事に直ちに届け出なければいけません。

また、五類のうち風しんと麻しんに関しても同様、直ちに届け出ることになっています(正確には麻しんのほかに侵襲性髄膜炎菌感染症も該当しますが、出題頻度から見ると覚えなくてもよさそうです)。

さらに、新型インフルエンザについては一~五類のどこにも設定されていないのですが、これについても同様に、都道府県知事に直ちに届け出なければいけません。

以上から、選択肢はいずれも都道府県知事に直ちに届け出なければならない感染症に該当するため、この問題には正解がありません。

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