問 題
排水通気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 自然流下方式の排水横管の勾配は、管内流速が0.6~1.5m/sとなるように設ける。
- 排水槽のマンホールは、排水水中ポンプ又はフート弁の直上に設置する。
- 排水立て管のオフセット部の上下600mm以内には、排水横枝管を設けてはならない。
- 排水ポンプは、排水槽の周囲の壁面などから200mm以上離して設置する。
- 敷地雨水排水では、底部に溝(インバート)を有する排水ますを使用する。
正解 (5)
解 説
排水ますには、汚水排水用の「インバートます」と雨水排水用の「雨水ます」があります。
底部に溝(インバート)を有する排水ますのことを「インバートます」といいますが、これは(5)にあるように雨水を排水するためではなく、汚水を排水するために設けられます。
汚水はトイレの汚物など固形物を多く含んでいるため、どうしてもその固形物が滞留しやすい傾向にあります。そこで、汚水の流れをスムーズにするために排水ますの底部に溝(インバート)を作ったものが、インバートますです。
目的が固形物の滞留防止なので、固形物の多い汚水用のますであり、雨水用としては用いられません。
一方、雨水排水に用いられるのは「雨水ます」です。雨水ますの底部には150mm程度の泥だめを設け、土砂などが下水道へ流出することを防止しています。
以上から、正解は(5)となります。
コメント