ビル管理士試験 H27年 問102 問題と解説

 問 題     

LPガスとその設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. LPガスの燃焼における理論空気量は、都市ガス(13A)より小さい。
  2. LPガス容器は、常時40℃以下を保てる場所に設置する。
  3. LPガスは、空気より比重が大きく、万一漏えいした場合は、低部に滞留するおそれがある。
  4. LPガス容器は、一般に鋼板製のものが多い。
  5. LPガスは、1,000倍に希釈しても臭いを感知できる付臭剤の添加が、法令で義務付けられている。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

LPガスの主成分はプロパンとn-ブタン、都市ガスの主成分はメタンです。都市ガス(メタン)は炭化水素のなかでは理論空気量は低いのが特徴です。具体的には、以下の様な理論空気量となっています。

  • メタン:10.95m3N/m3N
  • プロパン:23.8m3N/m3N
  • n-ブタン:30.9m3N/m3N

これは知識として抑えてもおいてもちろん良いのですが、燃焼の化学反応式を書くことでも大小関係がわかります。以下の化学反応式のうち、酸素(O2)の係数が多いほど、理論空気量も係数に比例して大きくなります。

  • メタン:
  • プロパン:

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