ビル管理士試験 H27年 問80 問題と解説

 問 題     

浮遊粉じんの測定に関する次の文章の( )内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。

建築物衛生法の測定対象となる浮遊粉じん濃度は、粉じんの化学的組成を考慮することなく、( ア )が( イ )以下の粒子を対象として( ウ )で規定されている。

     ア    イ     ウ

  1. 幾何相当径  1μm   個数濃度
  2. 幾何相当径  10μm  質量濃度
  3. 相対沈降径  1μm   個数濃度
  4. 相対沈降径  10μm  個数濃度
  5. 相対沈降径  10μm  質量濃度

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

浮遊粉じんの測定に関するポイントを以下に列挙します。

  1. 粉じんの化学的組成は考慮しない
  2. 相対沈降径がおおむね10μm以下の粒子状物質を対象とする
  3. 建築物衛生法で規定された基準値は、質量濃度で0.15mg/m3以下
  4. 基準値の不適率はほぼ0% (ほとんどの建築物で基準値を達成している)
  5. 標準となる測定法は、ローボリウムエアサンプラによる質量濃度測定法 (LV法)
  6. 簡易測定として、光散乱法がある (標準測定法ではない)

以上を踏まえて問題文を見ると、(5)が正解であることがわかります。

この問題は、別のところが虫食いになって出題されることもあります。上記で解説した6つのポイントを押さえておけば正解できるはずなので、ぜひ確認しておいてください。

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