問 題
温熱環境要素の測定に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- グローブ温度は、室内気流速度が小さくなるにつれ、平均放射温度に近づく傾向にある。
- サーミスタ温度計は、2種類の金属の膨張率の差を利用するものである。
- アスマン通風乾湿計の乾球温度は、一般に湿球温度より高い値を示す。
- 熱式風速計は、白金線などから気流に奪われる熱量が風速に関係する原理を利用している。
- 自記毛髪湿度計は、振動の多い場所での使用は避けるべきである。
正解 (2)
解 説
(2)の説明は「サーミスタ温度計」ではなく、「バイメタル温度計」の説明になっています。文中の「2種類の金属」という言葉から、バイメタルだとわかります(バイは2という意味です。二輪車のバイサイクル(バイシクル)、2か国語話者のバイリンガルなどの使われ方があります)。
サーミスタ温度計は熱電対温度計の一種で、温度受感部(温度センサー)にサーミスタを用いたものです。ちなみに、サーミスタとは、温度変化に応じて電気抵抗が変化するようなものを指す言葉です。
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