ビル管理士試験 H27年 問61 問題と解説

 問 題     

暖房時における定風量単一ダクト方式の空気調和システムを図‐Aに示す。図‐Bは、図‐Aのa~hにおける空気の状態変化を湿り空気線図上に表したものである。図‐A中のbに相当する図B中の状態点は、次のうちどれか。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

湿り空気線図では、横軸が乾球温度で、縦軸が絶対湿度となります。

図-A中のa~hの中で最も温度が高いのが、加熱器を通った後のe、f、gの3つです。また、加湿器の前後で湿度が上がるはずなので、eが図-Bの「イ」に対応し、fが「ア」に対応します。ちなみに、fとgは送風機を通るだけなので温度・湿度ともにほぼ一緒なので、gも「ア」ということになります。

その後、暖かい空気が部屋に給気されて、もともとの部屋の温度・湿度(冷たくて乾燥している)と混ざります。よって、hはgの状態から温度・湿度ともに低下するので、hは「ウ」に対応します。

また、このあとは室内の還気(h)と外気(a)が混ざってbとなりますが、aは外気なので、最も冷たく乾燥しているため、aは、図-Bの「オ」と対応します。

よって、h「ウ」とa「オ」とを混ぜたものがbなので、「ウ」と「オ」の間の「エ」に対応することがわかります(これが答えです)。

ここから、エアフィルタ、冷却器を通りますが、フィルターでは塵やほこりを取るだけなので、温度や湿度は変わりません。また、冷却器は冷房時に使うもので、今は暖房時なので冷却器が起動していないため、やはり温度や湿度は変わりません。よって、cもdも図-Bのほとんど「エ」のままです。

このあと、加熱器を通れば1周したことになります。

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