ビル管理士試験 H27年 問55 問題と解説

 問 題     

乾球温度20℃、相対湿度20%の空気に、30℃の水を噴霧した場合、室内の温湿度の変化として、最も適当なものは次のうちどれか。ただし、噴霧した水は完全に蒸発したとする。

  1. 乾球温度、相対湿度ともに上昇する。
  2. 乾球温度は変わらず、相対湿度は上昇する。
  3. 乾球温度は下がり、相対湿度は上昇する。
  4. 乾球温度は上がり、相対湿度は変わらない。
  5. 乾球温度は下がり、相対湿度は変わらない。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

問題文に「噴霧した水は完全に蒸発した」とありますが、水が水蒸気になるためには気化熱が必要です。つまり、水が周囲の空気から熱をうばって水蒸気になるため、周囲の空気が熱を失って冷えます。よって、乾球温度はいくらか下がることになります。

また、温度が下がれば飽和水蒸気量は下がりますし、さらに、水が水蒸気になったために空気中の水蒸気量は増えているため、このどちらも相対湿度を上げる方向にはたらくので、結果として、乾球温度は下がり、相対湿度は上昇します。

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