問 題
熱放射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 温度が0℃の固体表面からも、熱放射を放出している。
- 物体表面の太陽放射の吸収率(日射吸収率)は、必ずしも長波長放射率と等しくない。
- 物体表面から放射される単位面積当たりの放射熱流は、絶対温度の2乗に比例する。
- 太陽放射は、可視光である0.38μm~0.78μm付近の電磁波の比率が大きい。
- 常温物体から放射される電磁波は、波長が10μm付近の赤外線が主体であり、長波長放射と呼ばれる。
正解 (3)
解 説
絶対温度の2乗に比例するのではなく、絶対温度の4乗に比例します。これは、「シュテファン=ボルツマンの法則」と呼ばれています。
q=εσT4
- q:単位面積当たりの放射熱流 [W/m2]
- ε:放射率(射出率) (単位なし)
- σ:シュテファン=ボルツマン定数 [W/(m2・K4)]
- T:絶対温度 [K]
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