ビル管理士試験 H27年 問10 問題と解説

 問 題     

建築物環境衛生管理基準に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 室内空気中の一酸化炭素及び二酸化炭素の含有率の測定は、2カ月以内ごとに1回、定期に実施すること。
  2. 雨水等を原水とする雑用水は、遊離残留塩素、pH値、臭気及び外観に関する水質検査を7日以内ごとに1回、定期に実施すること。
  3. 加湿装置の清掃は、1年以内ごとに1回、定期に実施すること。
  4. 排水に関する設備の掃除は、6カ月以内ごとに1回、定期に実施すること。
  5. 室内空気中のホルムアルデヒドの測定は、1年以内ごとに1回、6月1日から9月30日の間に定期に実施すること。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

正しくは「新築・増築、大規模の修繕、大規模の模様替えを完了し、当該建築物の使用を開始した時点から直近の6月1日から9月30日までの間に1回、実施すること。」です。

というのも、ホルムアルデヒドは新築や改築したてのときが一番濃度が高く、あとは徐々に抜けていくので毎年測定する必要はありません。

また、期間が夏(6月~9月)に限定されているのは、夏場のほうが気温が高く、ホルムアルデヒドが気化しやすいからです。ホルムアルデヒド濃度が高い時期に測定をして問題がなければ、年中大丈夫、という考え方です。

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