ビル管理士試験 H26年 問62 問題と解説

 問 題     

空調熱負荷に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 百貨店やスーパーマーケットの売場は、特に照明負荷が大きい。
  2. 劇場客席は、特に取入外気量が多く、床面積当たりの空調熱負荷も大きい。
  3. 病院病室は、床面積当たりの在室者数が少なく、空調熱負荷が小さい。
  4. 最大暖房負荷の算定には、透過日射を含める。
  5. 人体からの発熱量や器具からの発熱量は、暖房負荷計算では、安全側として算定しないことがある。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

算定の際に透過日射を含めるのは、「最大暖房負荷の算定」ではなく、「最大冷房負荷の算定」のときです。

冷房時は日射が部屋を冷やす邪魔になるため、それを考慮しないと充分に冷えなくなってしまう恐れがあります。

一方、暖房時は日射が部屋を暖める邪魔にはなりませんが、かといって天気や時間帯によって日射があったりなかったりなので、日射の能力に頼るわけにもいきません。なので、最大暖房負荷の算定のときには、日射については考慮に入れません。

コメント