ビル管理士試験 H26年 問22 問題と解説

 問 題     

体熱平衡に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 熱産生は、摂取した食物の代謝によるエネルギーに由来する。
  2. 熱放散量が熱産生量より大きければ体温は上昇する。
  3. 早朝覚醒後の空腹時で立位姿勢のエネルギー代謝を基礎代謝という。
  4. 低温環境でのふるえは、熱産生量を低下させる。
  5. 熱放散のうち放射は、流体の流れに伴う熱エネルギーの移動現象である。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

(2)について、熱を産生するよりも放散するほうが大きければ、トータルで熱は身体から逃げていくので、体温は低下するはずです。

(3)について、「早朝覚醒後の空腹時」というのは正しいですが、「立位姿勢」ではなく、「仰臥姿勢」です。つまり、仰向けになって寝ている体勢です。

(4)で、寒くてふるえるのは熱を産み出して身体を温めるためです。よって熱産生量は増加します。

(5)で、放射は電磁波によってエネルギー(熱など)が移動する現象です。目に見える流体が流れているわけではありません。流体の流れで熱エネルギーが巡ることは「対流」と呼ばれます。

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