ビル管理士試験 H26年 問10 問題と解説

 問 題     

下の表はA室の空気環境の測定結果である。建築物環境衛生管理基準に適合しない項目の組合せは次のうちどれか。

  1. 浮遊粉じんの量と二酸化炭素の含有率と相対湿度
  2. 浮遊粉じんの量と温度と気流
  3. 一酸化炭素の含有率と二酸化炭素の含有率と相対湿度
  4. 一酸化炭素の含有率と二酸化炭素の含有率と温度
  5. 二酸化炭素の含有率と温度と気流

法改正によって、現在の基準に適合しない項目が4つあります。そのうち3つを含む選択肢を選ぼうとした場合、正解となる選択肢は2つあります。

 

 

 

 

 

正解 (5) +今は(4)も該当

 解 説     

浮遊粉じんは平均値が0.15[mg/m3]以下でなければなりません。今回は0.13と0.17の平均で0.15なので、ぎりぎり基準を満たしています。

一酸化炭素は平均値が6[ppm]以下でなければなりません。今回は8.5と7.5の平均で8.0なので、基準を満たしていません。ただし、H26年の試験当時は基準値が10[ppm]だったため、その時点の評価では基準を満たしていました。

二酸化炭素は平均値が1000[ppm]以下でなければなりません。今回は900と1200の平均で1050なので、基準を満たしていません。

温度は測定のたびに18[℃]~28[℃]でなければなりません。今回は1回目が範囲内でも2回目が範囲を超えているので、基準を満たしていません。

相対湿度は測定のたびに40[%]~70[%]でなければなりません。今回は2回とも範囲内なので、基準を満たしています。

気流は測定のたびに0.5[m/s]以下でなければなりません。今回は2回目は範囲内ですが1回目が範囲を超えているので、基準を満たしていません。

以上から、建築物環境衛生管理基準に適合しない項目は以下の4つなので、正解は(4)と(5)になります。

  1. 一酸化炭素 (※ 試験当時の基準では適合していました)
  2. 二酸化炭素
  3. 温度
  4. 気流

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