ビル管理士試験 H25年 問99 問題と解説

　問 題　　　　　

ガス設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1. 都市ガス(13A)が漏洩すると、天井付近に滞留しやすい。
2. マイコンメータには、地震などに対する保安機能が備わっている。
3. ガスが原因の中毒事故は、大半が不完全燃焼によるものである。
4. 発熱量[MJ/m³(N)]は、LPガスに比べて都市ガス(13A)の方が高い。
5. 都市ガス(13A)の供給方式のうち、1.0MPa以上の圧力で供給されるものを高圧供給方式という。

　解 説　　　　　

LPガスの主成分はプロパンとn-ブタン、都市ガスの主成分はメタンです。炭化水素で比べると炭素数が多いほど発熱量が大きいので、メタン(CH₄)よりもプロパン(C₃H₈)のほうが、プロパン(C₃H₈)よりもn-ブタン(C₄H₁₀)のほうが発熱量が大きいです。

よって、都市ガス(13A)に比べてLPガスのほうが発熱量が高くなります。

具体的には、以下のような発熱量となっています。

• メタン　：46.1 [MJ/m³(N)]
• プロパン：102 [MJ/m³(N)]
• ブタン　：134 [MJ/m³(N)]