問 題
音に関する次の文章の( )内に入る数値の組合せとして、最も適当なものはどれか。
点音源の場合、音源からの距離が2倍になると音圧レベルは約( ア )[dB]、距離が10倍になると約20[dB]の減衰となる。線音源の場合、音源からの距離が2倍になると約( イ )[dB]、10倍になると約( ウ )[dB]の減衰となる。
ア イ ウ
- 3 6 40
- 4 2 10
- 4 4 20
- 6 3 10
- 6 12 40
正解 (4)
解 説
音圧レベルを求める計算式は以下の通りです。この式を使う問題は頻出ですので、ぜひ覚えてください。
- LB:音圧レベル[dB]
- A:基準の音の強さ[W/m2]
- B:音の強さ[W/m2]
ここで、点音源の音の強さは距離の2乗に反比例するので、距離が2倍になれば、音の強さは1/4になります。つまり、上式ではBが1/4Bに変わります。
log2を0.3として計算すると、
となるので、減衰するデシベルはちょうど6となります。これが( ア )の答えです。
距離が10倍になっても同様の計算(Bが100分の1になります)をすれば、20デシベルの減衰とわかります。
一方、線音源の音の強さは距離に反比例します。そのことだけに注意すれば、計算式は点音源のときと同様です。距離が2倍のときは、
という式となります。ちなみに、上式2行目の右辺第1項がもともとの音圧レベルで、右辺の第2項が減衰する音圧レベルです。この計算によって減衰する分は3デシベルとわかり、これが( イ )の答えです。
距離が10倍のときも同様で、
のようになるので、減衰する分は10デシベルになります。これが( ウ )の答えです。
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