ビル管理士試験 H25年 問86 問題と解説

 問 題     

音に関する次の文章の( )内に入る数値の組合せとして、最も適当なものはどれか。

点音源の場合、音源からの距離が2倍になると音圧レベルは約( ア )[dB]、距離が10倍になると約20[dB]の減衰となる。線音源の場合、音源からの距離が2倍になると約( イ )[dB]、10倍になると約( ウ )[dB]の減衰となる。

    ア  イ  ウ

  1.  3   6    40
  2.  4   2    10
  3.  4   4    20
  4.  6   3    10
  5.  6   12  40

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

音圧レベルを求める計算式は以下の通りです。この式を使う問題は頻出ですので、ぜひ覚えてください。

  • LB:音圧レベル[dB]
  • A:基準の音の強さ[W/m2]
  • B:音の強さ[W/m2]

ここで、点音源の音の強さは距離の2乗に反比例するので、距離が2倍になれば、音の強さは1/4になります。つまり、上式ではBが1/4Bに変わります。

log2を0.3として計算すると、

となるので、減衰するデシベルはちょうど6となります。これが( ア )の答えです。

距離が10倍になっても同様の計算(Bが100分の1になります)をすれば、20デシベルの減衰とわかります。

一方、線音源の音の強さは距離に反比例します。そのことだけに注意すれば、計算式は点音源のときと同様です。距離が2倍のときは、

という式となります。ちなみに、上式2行目の右辺第1項がもともとの音圧レベルで、右辺の第2項が減衰する音圧レベルです。この計算によって減衰する分は3デシベルとわかり、これが( イ )の答えです。

距離が10倍のときも同様で、

のようになるので、減衰する分は10デシベルになります。これが( ウ )の答えです。

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