ビル管理士試験 H25年 問11 問題と解説

 問 題     

建築物環境衛生管理基準に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 空気中のホルムアルデヒドの量の測定は、1年以内ごとに1回、6月1日から9月30日までの間に定期に実施すること。
  2. 統一的な大掃除は、1年以内ごとに1回、定期に実施すること。
  3. 散水や清掃時に用いる雑用水は、2ヵ月以内ごとに1回、pH値、臭気、外観に関する水質検査を定期に実施すること。
  4. 一酸化炭素及び二酸化炭素の含有率の測定は、3ヵ月以内ごとに1回、定期に実施すること。
  5. ねずみ等の発生場所、生息場所及び侵入経路並びにねずみ等による被害の状況について、6ヵ月以内ごとに1回、定期に統一的に調査を実施すること。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

(1)は、正しくは「新築・増築、大規模の修繕、大規模の模様替えを完了し、当該建築物の使用を開始した時点から直近の6月1日から9月30日までの間に1回、実施すること。」です。

というのも、ホルムアルデヒドは新築や改築したてのときが一番濃度が高く、あとは徐々に抜けていくので毎年測定する必要はありません。

また、期間が夏(6月~9月)に限定されているのは、夏場のほうが気温が高く、ホルムアルデヒドが気化しやすいからです。ホルムアルデヒド濃度が高い時期に測定をして問題がなければ、年中大丈夫、という考え方です。

(2)は「1年以内ごとに1回」ではなく「6ヵ月以内ごとに1回」です。

(3)は「2ヵ月以内ごとに1回」ではなく「7日以内ごとに1回」です。

(4)は「3ヵ月以内ごとに1回」ではなく「2ヵ月以内ごとに1回」です。

コメント