ビル管理士試験 H24年 問38 問題と解説

 問 題     

電離放射線の生体影響に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 生体内の代謝を高める。
  2. 感受性が最も高いのは神経細胞である。
  3. 関節リウマチを生ずる。
  4. 網膜損傷を生ずる。
  5. 皮膚潰瘍を生ずる。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

電離放射線は生体内の代謝能を低下させます。よって(1)は誤りです。

また、感受性が高いのはリンパ球です。よって(2)も誤りです。

放射線による人体への影響は様々な種類がありますが、大別すると身体的影響と遺伝的影響に分けられます。

身体的影響には、不妊、皮膚潰瘍、白血球減少、脱毛、白内障、悪性腫瘍(甲状腺がん、白血病、皮膚がん)、胎児の障害などがあります。一方で、遺伝的影響としては、染色体異常や胎児奇形などが挙げられます。

ここで(3)~(5)を確認すると、皮膚がんの前段階として皮膚潰瘍が起こるので、(5)が電離放射線の生体影響として正しく、(3)と(4)は特に放射線と関係がありません。

よって、正解は(5)となります。

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