ビル管理士試験 H23年 問122 問題と解説

 問 題     

排水トラップに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 破封した場合には、排水管内の臭気や衛生害虫などが室内へ侵入する可能性がある。
  2. 脚断面積比(流出脚断面積/流入脚断面積)が大きくなると、封水強度は小さくなる。
  3. ドラムトラップは、実験排水などで固形物が排出されるおそれがある箇所に用いられる。
  4. 排水トラップの深さ(封水深)は、一般に50mm以上100mm以下とする。
  5. 管トラップは、封水損失を起こしやすい。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

脚断面積比が大きくなるということは、流入脚断面積に対して流出脚断面積が大きくなるということです。

流出面での水量が多いため、排水の流速が緩やかになりやすく、破封のおそれが少なくなります。また、流出側の排水管が負圧になった際にも水の自重によって抵抗するため、引っ張られにくくなり、これも破封のリスクの低下につながります。

破封しないということは封水強度が大きいということと同義なので、「脚断面積比が大きい=封水強度が大きい」という関係が成り立つので、選択肢(2)の説明は反対です。

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