ビル管理士試験 H23年 問120 問題と解説

 問 題     

給湯設備で使用する機器とその保守管理方法の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。

  1. 逃し弁             レバーハンドル操作による作動の確認
  2. 貯湯槽のマンホールのパッキン  性能検査終了時に取替え
  3. 貯湯槽             給湯温度・返湯温度を定期的に確認
  4. 貯湯槽の犠牲陽極        定期的な電流密度の調整
  5. 自動空気抜き弁         水漏れの点検

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

イオン化しにくい金属とイオン化しやすい金属を接触させておくと、先に錆びる(イオン化する)のはイオン化しやすい金属です。この性質を利用して、貯湯槽の電極(陽極)では、銅(イオン化しにくい)とマグネシウム(イオン化しやすい)を接触させて、銅が腐食するのを防ぐようにすることがあります。

これが犠牲陽極の原理です。

犠牲陽極の保守管理方法は、その陽極の状態を点検し、補修や交換を行います。よって、電流密度の調整ということはやりません。

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