ビル管理士試験 H23年 問77 問題と解説

 問 題     

浮遊粉じんの測定に関する次の文章の下線部の語句のうち、最も不適当なものはどれか。

建築物における衛生的環境の確保に関する法律の測定対象となる浮遊粉じん濃度は、粉じんの(1)化学的組成を考慮することなく、(2)相対沈降径がおおむね(3)10μm以下の浮遊粉じんを対象として、(4)質量濃度で規定されている。標準となる測定法は、(5)光散乱法である。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢(5)の光散乱法は、一般的なデジタル粉じん計に使われている方式です。しかし、問題文では「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」での話をしており、ここでの標準となる測定法は「光散乱法」ではなく「ローボリウムエアサンプラ法(LV法)」となります。

ローボリウムエアサンプラ法は粉じんの質量を直接測るため、光散乱法に比べて手間は掛かりますが、その分、測定値の信頼性は高くなるので標準となる測定法として選ばれています。

よって、(5)の内容が誤りなので、これが正解となります。

コメント

  1. toshi. より:

    解説1行目「確か一般的なデジタル粉じん計に使われている方式です。」は「確かに一般的なデジタル粉じん計に使われている方式です。」でいかがでしょうか。

    • (管理人) より:

      文言を整理しました。ご指摘ありがとうございます!