ビル管理士試験 H23年 問58 問題と解説

 問 題     

空気汚染物質とその濃度を表す単位との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。

  1. 浮遊細菌   mg/m3
  2. 二酸化窒素  ppb
  3. 浮遊微粒子  個/m3
  4. アスベスト  本/L
  5. ラドンガス  Bq/m3

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

細菌を数えるときは体積あたりの重量ではなく、体積あたりの個数を調べることが多いです。体積には[L]や[m3]を用い、個数には[個]や[cfu]を用います。その結果、浮遊細菌の単位は、たとえば[個/L]や[cfu/m3]のようになります。

[cfu]とは、Colony Forming Unitの略で、実質、[個]と同等の意味を持ちます。というのも、細菌は小さすぎてそのままでは数を数えられないので、以下のような方法で数を数えるからです。

  1. まずは細菌を培地内に広げ(個々の細菌が離れるように)、その培地の上で一定時間培養します。
  2. 培養後は、培地の上で菌が繁殖し、菌1つに対して、1つのコロニーができています。
  3. そのコロニーの数を数えれば、もともといた細菌の個数がわかります。

よって、[個]や[cfu]は同じような意味合いを持っています。

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