ビル管理士試験 H23年 問19 問題と解説

 問 題     

健康増進法第25条に規定されている受動喫煙の防止に関する次の条文の( )内に入る語句の組合せとして、正しいものはどれか。

学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の( ア )が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な( イ )を講ずるように( ウ )なければならない。

     ア    イ   ウ

  1. 多数の者   制限  啓発し
  2. 多数の者   対策  啓発し
  3. 多数の者   措置  努め
  4. 喫煙する者  措置  努め
  5. 喫煙する者  対策  啓発し

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

( ア )について、この条文では受動喫煙に関する文章ですので、「多数の者」を煙から守るための条文になっています。

( イ )は「対策」と「措置」の違いが微妙な上、「制限」でも文章としては悪くなさそうですが、法律の条文からの出題ですので、条文通りの文言である「措置」が当てはまります。

( ウ )も「啓発し」と「努め」のどちらでも意味が成り立ちそうですが、「啓発」というと多数の者(利用客など)に行動を求めることになります。一方、「努め」のほうはあくまで管理する者が主体となって行動することになります。この法律で求められているのは後者の意味合いなので、ここでは「努め」が正解となります。

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