ビル管理士試験 H23年 問18 問題と解説

 問 題     

環境基本法第8条に規定されている事業者の責務に関する次の条文の( )内に入る語句の組合せとして、正しいものはどれか。

事業者は、基本理念にのっとり、その( ア )を行うに当たっては、これに伴って生ずるばい煙、汚水、廃棄物等の処理その他の( イ )を防止し、又は( ウ )を適正に保全するために必要な措置を講ずる責務を有する。

    ア     イ     ウ

  1. 環境保全  公害    地球環境
  2. 環境保全  環境汚染  生活環境
  3. 事業活動  環境汚染  自然環境
  4. 事業活動  環境汚染  地球環境
  5. 事業活動  公害    自然環境

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

( イ )の公害と環境汚染、( ウ )の地球環境と自然環境はそれぞれ似たような意味合いを持っていますが、これは法律の条文からの出題なので、条文に記載されている文言そのままの選択肢を選ばなくてはなりません。

( ア )は「事業活動」です。この条文を要約すると、「事業者が事業活動をする際には、しかるべき環境対策をしましょう」というものなので、ここで「環境保全」を入れてしまうと文章が成り立たなくなってしまいます。

( イ )は「公害」です。「環境汚染」でも主旨はほとんど変わりませんが、条文通りの文言を選ぶ必要があります。

( ウ )は「自然環境」です。「地球環境」と「自然環境」も近い言葉ですが、条文では「自然環境」を採用しています。また、「地球環境」というと地球温暖化やオゾン層破壊のような、まさに地球規模の公害を指し、「自然環境」というと、地球規模の公害のほか、大気汚染や水質汚濁のような、より狭い地域レベルの公害を含むニュアンスになります。

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