ビル管理士試験 H22年 問123 問題と解説

 問 題     

排水トラップに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 脚断面積比(流出脚断面積/流入脚断面積)が大きいほど、封水強度は大きい。
  2. 封水により、排水管内の臭気や衛生害虫の移動を防止できる構造とする。
  3. わんトラップは、管トラップに比べてサイホン作用を起こしやすい。
  4. 誘導サイホン作用とは、他の器具の排水によって排水管内に圧力変動を生じ、封水が応答して振動し、負圧によって排水管側に封水が吸引され、損失する現象をいう。
  5. 自己サイホン作用とは、器具排水管を満流で流れるときに、サイホンの原理によってトラップ内の封水が引かれ、残留封水が少なくなる現象をいう。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

排水トラップは、サイホン式トラップ(管トラップ)と非サイホン式トラップに大別されます。

サイホン式トラップ(管トラップ)には、Sトラップ、Pトラップ、Uトラップなどがあります。

非サイホン式トラップには、わんトラップ、ドラムトラップなどがあります。

非サイホン式トラップはその名の通りサイホン作用を起こしにくいタイプなので、わんトラップは管トラップに比べてサイホン作用を起こしにくいということになります。

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