ビル管理士試験 H22年 問22 問題と解説

 問 題     

人体の放熱機能として、不適当なものの組合せは次のうちどれか。

  1. 呼吸数の増加
  2. 筋緊張
  3. ふるえ
  4. 皮膚血管の拡張
  5. 発汗
  1. アとイ
  2. アとオ
  3. イとウ
  4. ウとエ
  5. エとオ

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

熱産生と熱放散の問題ですが、イのふるえとウの筋緊張はいずれも身体が温まる方向に働きます。これら身体を温める行為は熱産生といって、放熱機能とは真逆です。

一方、アの呼吸数の増加、エの皮膚血管の拡張、オの発汗は、身体を冷やそう(=体内の熱を逃がそう)として起こる事象です。呼吸量が増加すれば呼気に含まれる熱が逃げますし、血管拡張と発汗は暑いときに無意識に起こる生理現象です。そのため、これらは熱産生ではなく熱放散に分類されますので、放熱機能に当たります。

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