問 題
殺虫剤の有効成分やその効力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ピレスロイド剤は、蚊などに対する忌避効果がある。
- 殺虫剤に対する抵抗性は、どのような有効成分であっても獲得されてしまう可能性がある。
- 除虫菊に含まれる殺虫成分や、合成された類似物質を総称して、ピレスロイドと呼ぶ。
- 幼若ホルモン様化合物は、昆虫の幼虫脱皮時にその表皮形成を阻害する作用を示す。
- LD50値が小さいほど、殺虫力が強い薬剤であるといえる。
正解 (4)
解 説
(4)に関して、ピリプロキシフェンなどの幼若ホルモン様化合物は、幼若ホルモンとして作用することで、蛹化や成虫化を阻害します。
一方、(4)の記述のように、昆虫の幼虫脱皮時にその表皮形成を阻害するのは、ジフルベンズロンなどのキチン合成阻害剤です。
以上から、正解は(4)となります。
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