問 題
遮音と振動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 道路交通による振動は、不規則に起こり、変動が大きい。
- 隔壁を介する2室間の遮音性能は、受音室の吸音力が大きいほど高くなる。
- カーペットや畳等を敷いても、重量床衝撃音はほとんど軽減できない。
- 床衝撃音に関する遮音等級のLr値は、値が大きい方が、遮音性能が高いことを表す。
- コインシデンス効果により、壁面の透過損失は減少する。
正解 (4)
解 説
答えを先に示すと、(4)の「Lr値は、値が大きい方が、遮音性能が高い」という部分が事実と反対で、正しくは「Lr値は、値が小さい方が、遮音性能が高い」となります。
「床衝撃音レベルに関する遮音等級Lr」は、床衝撃音レベルが小さいほどLrも小さくなるので、Lrが小さいほど遮音性能が優れているということになります。
この問題とは関係ありませんが、一方で「音圧レベル差に関する遮音等級Dr」は、音圧レベル差が大きいほどDrも大きくなります。差が大きいということはそれだけ遮音できているということなので、Drが大きいほど遮音性能が優れているということになります。
Lrについてもっと知りたい場合はH28年 問87の解説を、Drについてもっと知りたい場合はH22年 問86の解説を参照してください。
よって、正解は(4)です。
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