問 題
給水設備における水質劣化の原因に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 異臭味は、藻類や放線菌が産生する臭気物質によって生じる。
- スケールは、水の硬度成分によって生じ、配管の詰まりの原因となる。
- 白濁現象は、脂肪酸と銅イオンが化合物を形成することによって生じる。
- スライム障害は、細菌類や藻類の増殖によって生じ、消毒効果の低下の原因となる。
- トリハロメタンは、水槽内の水温の上昇によって、その生成量が増加する傾向にある。
正解 (3)
解 説
(3)に関して、銅イオンの色は鮮やかな青色なので、脂肪酸と銅イオンが化合物を形成すると、白濁が生じるのではなく青くなります。
一方、白濁水が見られた場合、それは亜鉛が溶けだしていると考えられます。特に給水管に亜鉛メッキ鋼管を使っている場合、その亜鉛が溶け出して白濁水を生じることがあります。
銅が溶けると青色、亜鉛が溶けると白濁というのは頻出事項なので、ぜひ押さえておきたい知識です。
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