ビル管理士試験 H22年 問146 問題と解説

 問 題     

予防清掃などに関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 高気密化している現代の建築物では、窓やすき間がほこりの侵入路として重要である。
  2. 汚れは、平滑緻密な表面には付着しやすい。
  3. 建材の選択に当たっては、清掃の立場も考慮して選ぶ。
  4. 疎水性の建材には、油溶性の物質が付着しにくい。
  5. 予防清掃としての建材の加工改良は、人為的原因の汚れだけに対して効果がある。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

(1)について、現代の建築物は気密化しているので、隙間があること自体ほとんどありません。ビルにおいては換気もエアコンで行うなど、窓を開けて換気をすることも少なくなりました(そもそも開けられない窓も増えています)。よって、ほこりの侵入経路は主にドアなどの出入口になっています。人がドアから入ってきた際に、ほこりも一緒に入ってきます。

(2)について、孔隙や凹凸が多くて粗い表面のほうが、汚れが付着しやすく、付着すると除去しにくいです。

(4)で、疎水性ということは親油性と同じ意味になるので、油溶性の物質は付着しやすいです。

(5)では、人為的原因の汚れにも有効ですが、それだけに限定されるものではありません。

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