問 題
殺虫・殺鼠(さっそ)剤の毒性や安全性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ヒトや動物に対するLD50値が小さいほど、その薬剤の安全性は確保されやすい。
- 薬剤のヒトや動物に対する安全性は、毒性の強弱、摂取量、摂取期間等によって決まる。
- 害虫の種類が同じでも、幼虫と成虫により薬剤感受性が異なる場合がある。
- 殺鼠剤の有効成分の濃度は低く抑えられているので、ヒトとネズミの体重差から誤食による人体への影響は少ない。
- 衛生害虫用殺虫剤は医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の規制に基づき、安全性、薬理、効力等の資料の審査により承認される。
正解 (1)
解 説
LD50というのは「Lethal Dose, 50%」の略で、日本語にすると「半数致死量」のことです。つまり、その薬をある一定量投与したときに対象動物(虫)の半数が死んでしまう量を指すので、この半数致死量が少なければ、「少量の毒で死ぬ=強力な毒」というわけです。
よって、この値が小さいほど危険性が増し、この値が大きいほど安全性が増します。
以上から、(1)の「LD50値が小さいほど」は「LD50値が大きいほど」に直す必要があります。
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