ビル管理士試験 H30年 問51 問題と解説

　問 題　　　　　

ダクト内気流速度が4.0m/sであったとすると、この気流の動圧(速度圧)の値として、最も適当なものは次のうちどれか。ただし、ダクト内の空気の密度は1.2kg/m³とする。

1. 2.4Pa
2. 9.6Pa
3. 19.2Pa
4. 38.4Pa
5. 76.8Pa

 

 

 

 

 

　解 説　　　　　

流速の測定の問題では、ベルヌーイの定理が適用できます。また、ここでは高さが変化していないので、位置エネルギーは無視して考えます。

ここで、P₁とP₂はそれぞれ静圧と全圧で、残る項が動圧です。単位はいずれも[Pa]です。

• P₁：静圧 [Pa]
• 1/2 ρv²：動圧 [Pa]
• P₂：全圧 [Pa]

この問題ではP₁、P₂は求める必要がありませんので無視して、動圧だけを考えます。

まず、ρは空気の密度で、約1.2[kg/m³]です。今回は問題文に記載されていますが、この数値が示されていなくて知らないと解けない問題が出題されることもあります。

また、vは流体の速度で、問題文より4.0[m/s]となります。

これらを上式の動圧の項に代入していくことで、次のように動圧を計算することができます。