ビル管理士試験 H29年 問151 問題と解説

 問 題     

床維持剤に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. フロアフィニッシュは、顔料などの着色剤を含有する床用塗料である。
  2. フロアシーラは、目止め剤として使用し、床の保護と美観を向上する。
  3. フロアポリッシュは、物理的・化学的方法により、容易に除去できない製品群をいう。
  4. フロアオイルは、主に表面加工された木質系床材の保護のために用いられる。
  5. フロアポリッシュは、水性ワックスタイプが多く使われている。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

(1)について、まず、フロアフィニッシュとは床維持剤と同じ意味を持つ言葉です。つまり、(2)のフロアシーラも(3)や(5)のフロアポリッシュも(4)のフロアオイルも、全てフロアフィニッシュ(床維持剤)の一種となります。

これらは全て床を維持するため、つまり「清掃」のために用いられますが、顔料が入っていて着色剤として使って色やデザインを変えるとなると、これは「清掃」の域を超えています。よって、顔料などの着色剤を含有するものは「フロアフィニッシュ」の枠からは外れます。

(3)の特徴を持つのは、「フロアポリッシュ」ではなく、「フロアシーラ」です。フロアポリッシュには、物理的にも化学的にも容易に除去できるものが多くあります。

(4)に関して、表面加工されたものにフロアオイルを塗ると、その成分によっては加工してあるものが溶けたり剥がれたりする恐れがあります。フロアオイルが使えるのは、表面加工されていない木質系床材の場合です。

(5)で、代表的なフロアポリッシュとして、以下の4分類が挙げられます。

  1. 水性ポリマータイプ
  2. 水性ワックスタイプ
  3. 乳化性ワックスタイプ
  4. 油性ワックスタイプ

このうち、よく使われているのは水性ポリマータイプです。ワックスタイプに比べて取り扱いやすい上、安価かつ耐久性に優れていることなど多くのメリットがあります。

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